Risk factors of pediatric steroid-induced ocular hypertension
Takano F et al(神戸大)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 263(3): 867-872, 2025
・ステロイド誘発性眼圧上昇(SIOH)の危険因子を、入院中に全身性ステロイドを投与された20歳未満の小児78名で調査した。
・30名(38.5%)がステロイド反応者で、48名が非反応者であった。
・ステロイド投与初月の眼圧の中央値は、反応者で24.0mmHg(四分位値:23.0~28.3)、非反応者では15.0mmHg(四分位値:12.3~18.0)であった。
・一般化推定解析により、若年齢、男性、基礎疾患、白血球数の増加、体重あたりの1か月の総ステロイド投与量が独立した関連因子であった。
・高用量ステロイドを投与する際には、特に若年で男性患者では治療中の眼圧変化を注意深くモニタリングする必要があり、また、眼圧フォローアップ時には白血球数の推移にも注意を払う必要があると考えられた。(TY)