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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2007
245巻

角膜潰瘍に対する羊膜移植とボツリヌス治療

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 245巻(7号)2007

Rate of epithelialisation and re-operations in corneal ulcers treated with amniotic membrane transplantation combined with botulinum toxin-induced ptosis.
Fuchsluger T et al(Germany)
Graefes Clin Exp Ophthalmol 245(7): 955-64, 2007
・角膜潰瘍に対し、羊膜移植(AMT)とボツリヌス毒typeAで眼瞼下垂を発生させて治療する試み。
・AMTを最初に行い、次にAMT、あるいは角膜全層移植 pKPを行ったA群(92眼)
・AMTを最初に行い、次にボツリヌス毒typeAを上眼瞼に注射したB群(32眼)
・最初にボツリヌス毒typeAを上眼瞼に注射し、次にAMT、pKPあるいはボツリヌス毒typeAの再注射を行ったC群(13眼)で検討。経過観察期間は 14.2±14.7ヶ月
・全体の再手術率は 45.3%、完全な上皮再生までの期間は 12.7±6.1日。
・A群の再手術率は 44.6%。AMT再手術後の再手術率は 30.4%。
・ボツリヌス毒typeAを最初に使用したC群の再手術率は 69.2%で最高であるが、AMTを追加施行後の再手術率は 23.1%と非常に良くなる。
・AMT単独あるいは、ボツリヌス毒素type Aでの眼瞼下垂は様々な原因で発生した重篤な角膜潰瘍治療に有効である

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