眼科JOURNALトップ > Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology > 合併症のない白内障手術における黄斑網膜の肥厚

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2007
245巻

合併症のない白内障手術における黄斑網膜の肥厚

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 245巻(12号)2007

Macular thickness after uneventful cataract surgery determined by optical coherence tomography.
Jagow B et al(Germany)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 245(12): 1765-71, 2007
・33例の黄斑疾患のない症例で片眼のみPEA+IOL手術を行ない、他眼をコントロールとし、術前、術後1日、1週間、6週間後にZeiss OCTで平均最小中心窩厚(MMFT)と平均中心窩厚(MFT)を測定した。
・術眼とコントロール眼とのMMFTの差は、術後1日 7.30±18.1(p=0.03)、1週 4.42±24.2(p=0.41)、6週 7.12±22.6(p<0.001)。
・MFTの差は、術後1日 6.96±22.8(p=0.003)、1週 10.93±19.7(p<0.001)、6週 11.36±14.8(p<0.001)。
・臨床的な黄斑浮腫は全例で見られなかった。
・黄斑の厚みと視力、超音波時間や強さ、眼軸長や前房深度などとの間には相関はなかった。
・白内障手術後には視力に影響しない中心窩肥厚があるが、subclinicalな変化である

過去のアーカイブ