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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2009
247巻

角膜移植時のアバスチンの有効性

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 247巻(12号)2009

Avastin use in high risk corneal transplantation.
Vassileva PI et al(Bulgaria)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol  247(12): 1701  6, 2009
・ハイリスクな角膜新生血管のある全層角膜移植PKP後の14例14眼(平均年齢63.4歳:30-83歳)に対して、Avastinの結膜下、傍輪部、実質内注射(Graft failure例のみ)の効果を検討した。
・対象は角膜ヘルペスあるいは角膜火傷、進行した表面と深層に新生血管のある偽水晶体性水疱性角膜症、円錐角膜、遺伝性角膜変性での重症な角膜感染、角膜移植後の角膜症で新生血管のある角膜白斑である。
・1/4象限に対して 2.5mg/0.1mlのアバスチンを注入。
・graft failureの2例は移植前に新生血管部に、10例は移植直後に、そして、4例には経過観察中に注射した。
・2-8ヶ月(平均7.1ヵ月の経過観察で、新生血管消失は11例(78.6%)で、high riskであったにも拘わらず、12眼(85.7%)で観察終了時に角膜は透明であり、視力も良好であった。合併症はなかった

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