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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2010
248巻

BRVOに対するケナコルトとアバスチン治療の比較

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 248巻(7号)2010

Intravitreal triamcinolone acetonide versus bevacizumab therapy for macular edema associated with branch retinal vein occlusion.
Byun YJ et al(Korea)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(7): 963-71, 2010
・BRVOに伴った黄斑浮腫に対し、硝子体内triamcinolone acetonide(IVTA)注射とbevacizumab(IVB)注射との優劣を連続する134例で比較した。
・視力、OCTを1,3,6,9,12か月後に測定し、治療後の黄斑浮腫再発時期について検討。
・12ヶ月後には視力logMARはITVAとIVB群で、0.87±0.14→0.49±0.33、0.91±0.13→0.45±0.36に上昇(p<0.001)。
・黄斑厚は491±135→242±75、477±213→245±103μmに改善(p<0.001)。
・両群間に視力、網膜厚変化には有意差はなかった。
・再発については、ITVA群では12.6ヶ月で7.6%が再発し、平均注射回数は1.08であったが、IVB群では5.3ヶ月で26.0%が再発し、平均注射回数は1.89であり、有意にIVB群で多かった(p<0.0001)。
・両者は効果では優劣はないが、IVTA群では治療効果が長く続き再発は少なかった。

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