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Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology

2010
248巻

特発黄斑円孔と外傷性黄斑円孔との形態上の違いについて

Graefe's Archives for Clinical and Experimental Ophthalmology 248巻(8号)2010

Comparison of full-thickness traumatic macular holes and idiopathic macular holes by optical coherence tomography.
Huang J et al(China)
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 248(8): 1071-5, 2010
・外傷性黄斑円孔(TMH)と特発性黄斑円孔(IMH)のOCT上の特徴を検討した。
・連続する73例のTMHと、片眼性のIMH 182例のうち、OCTを記録した60例について、OCT上で、先端径、底辺径、辺縁の網膜厚を測定した。
・IMHと比較すると、TMHでは、網膜厚は薄く(248.32±130.31 vs 408.76±64.40μm)、底辺径が大きく(1338.45±758.35 vs 958.57±290.57μm)、底辺面積が大きく(176.85±242.23 vs 77.92±44.07 x 10,000μm2)、円形みが少なく、視力が悪かった(logMAR 1.23±0.51(小数点0.059) vs 1.06±0.40(小数点0.087))。
・硝子体剥離はIMHでより多かった。
・IMHもTMHも縦径よりも横径が大きかった。
・IMHでは視力は円孔径と負の相関があったが、TMHでは何とも相関していなかった。

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