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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2013
131巻

特発性黄斑前膜での視力予測

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 131巻(2号)2013

Outer retinal morphology and visual function in patients with idiopathic epiretinal membrane.
Watanabe K et al(東京医療センター)
JAMA Ophthalmol 131(2): 172-177, 2013
・45例52眼の特発性黄斑前膜ERMで、中心窩の形態をOCTで検索し、最高矯正視力BCVAとの関連をみた。
・OCTでは、中心窩厚、Cone outer segment tip(COST)線、視細胞IS/OS線、IS/OS線の中心窩隆起、外境界膜、内境界膜、中心の窪み、中心窩上のERMの8つで評価した。
・多変量解析では正常なCOST線、IS/OS線、外境界膜がそれぞれ独立して有意にBCVAに寄与していた。
・偏回帰係数βはCOST線=0.415(p<0.001)、IS/OS線=0.287(p=0.02)、外境界膜=0.247(0.03)であったが、他の因子はBCVAとは有意な関連はなかった。
・中心窩厚はBCVAと有意に相関していた(r2=0.274 p<0.01)。
・ERMの早期では視細胞の形態のみが有意にBCVAに相関しており、COST線の形状が最も関連していた。(TY)

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