眼科JOURNALトップ > JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) > 運転免許更新のための糖尿病網膜症治療

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2016
134巻

運転免許更新のための糖尿病網膜症治療

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 134巻(6号)2016

The effect of multispot laser panretinal photocoagulation on retinal sensitivity and driving eligibility in patients with diabetic retinopathy.
Subash M et al(England)
JAMA Ophthalmol 134(6): 666-672, 2016
・増殖性DMR(PDR)に対する汎網膜光凝固PRPは周辺視野欠損を来し、運転に支障が出る可能性があるが、抗VEGF剤は視野欠損を来さない。
・この点について、43例46.6±13.3歳の未治療PDRで6か月経過観察の前向き研究を行った。
・Esterman両眼開放視野(上40度/下60度/両耳側150度、中心10度以内は6点のみの静的視野)で中心20度以内に暗点がなく、水平120度以上の視野があれば合格とした。
・41/43名(95%)が治療前は合格し、治療終了後は35/38名(92%)が合格した。
・視野の視感度の変化は右眼では-1.4±3.7(95%CI=-2.7~-0.1)dB、左眼では-2.4±2.9(95%CI=-3.4~-1.4)dB、中心4度の感度は右眼で3.0±5.2dB低下、左眼は2.6±5.4dB低下した。
・更に長期間経過をみれば更に感度が低下することが予想できる。
・PDRでPRPが必要な患者にはその旨の情報提供が必要で、抗VEGF薬の使用も考慮すべきだ(図)(TY)

過去のアーカイブ