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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2008
126巻

ベンジルアルコールを除去したトリアムシノロン硝子体内注射後に発生した無菌性眼内炎

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 126巻(1号)2008

Sterile endophthalmitis after benzyl alcoho-filterd triamcinolone acetonide injection.
Carrero JL el al(Spain)
Arch Ophthalmol 126(1): 142-3, 2008
・硝子体内TA注入後の無菌性眼内炎の発症率は 0.1-7%と報告されている。
・含有されているベンジルアルコールが通常の商品に含まれている0.1mlよりも多い時にrabbit眼で障害が発生することが知られ、これがBAが無菌性眼内炎の原因であろうと推測される根拠になっている。
・BAをフィルターで除去し約1/10量にして、0.1mlのTA(2.52±0.63mg)を57例に使用したが、このうち2例(3.5%)で無菌性眼内炎を発症した。
・このうち、1例は2週間後に裂孔原性網膜剥離を発症した。
・バイアルに付着していたエンドトキシンが原因である可能性がある。
・フィルターでバックフラッシュさせると、菌のpyrogensなどを増やす可能性があり、フィルター法以外の方法が良いと考えられる

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