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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2017
135巻

繰り返し行うベバシズマブ硝子体内注射と緑内障手術のリスクの相互関係

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 135巻(4号)2017

 Association of Repeated Intravitreous Bevacizumab Injections With Risk for Glaucoma Surgery
Brennan D. Eadie, et al. (Canada)
JAMA Ophtholmol. 2017;135(4):363-368.
目的:繰り返し行われたベバシズマブ硝子体内注射と緑内障手術の関連を調べた。
対象と方法:2009年1月1日〜2013年12月31日の間に滲出性AMDのために初回のベバシズマブ硝子体内注射を受け、その後緑内障手術を受けた74眼。ベバシズマブ硝子体内注射治療を受けていたコントロール740眼。
注射回数を1年に3回以下、4〜6回、7回以上に分けて検討した。
結果:7回以上注射を受けたのは、手術群33眼44.6%、コントロール群254眼34.3% と手術群で多かった。
4〜6回、3回以下では差はなかった。
7回以上注射を受けた手術群のレート比は 2.48 (95% CI, 1.25-4.93)。
結論:AMDに対する硝子体内注射は最初の2年間は平均10回の注射が必要となり、繰り返し注射を受けている患者の6%から9%が眼圧上昇すると言われている。これらのデータは硝子体内注射を繰り返す事により、眼圧上昇が持続したり、緑内障手術へ導く可能性を示唆する。(CH)

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