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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2017
135巻

アイバンク眼の汚染と内皮移植用操作

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 135巻(11号)2017

Association between fungal contamination and eye bank-prepared endothelial keratoplasty tissue temperature-dependent risk factors and antifungal supplementation of optisol-gentamicin and streptomycin.
Brothers KM et al(PA USA)
JAMA Ophthalmol 135(11): 1184-1190, 2017
・アイバンクで作業を行った内皮移植用角膜と作業をしない角膜との細菌汚染度について検討し、また、室温に放置したゲンタマイシンとストレプトマイシン加入のoptisol(GS)で抗真菌剤を加えたものと加えないものについても汚染度を調査した。
・2013年のEversight Eye Bankで提供した6592眼を調査した。
・2550眼はDSAEKやDMEK用に作業され、4042眼は表層や全層用で作業していない眼球である。
・このうち12眼(0.18%)で感染が報告され、作業されたEK角膜は7眼(全例真菌)、全層角膜で5眼(3眼:細菌、1眼:真菌、1眼:不明)であった。
・ドナー角膜辺縁培養ではEK角膜では46/2550(1.8%)、全層角膜では43/4042(1.1%)で有意差があった(p=0.006)。
・別のグループで酵母菌感染を見ると、EK角膜では19/1665(1.14%)、全層角膜では5/1346(0.37%)と3倍の差があった(P=0.009)。
・GS加入optisol液20mlに4.2x1000CFU(colony-forming units)/mlの3種類のカンジダ属(C albicans,C glabrata,C parapsilosis)を入れて室温に数時間放置すると、カンジダはその中で増殖するが、CaspofunginやVoriconazole等の抗真菌剤を添加してあると、増殖が抑えられた

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