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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2017
135巻

DSAEK後3年での角膜内皮細胞密度損失と角膜保存期間

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 135巻(12号)2017

Corneal Endothelial Cell Loss 3 Years After Successful Descemet Stripping Automated Endothelial keratoplasty in the Cornea Preservation Time Study
A Randomized Clinical Trial
Jonathan H.lass,et al.(OH USA)
JAMA Ophthalmol. 2017;135(12):1394-1400.
・目的:角膜の透明性を保っているDSAEK後3年の症例の角膜内皮細胞密度(ECD)損失と角膜保存期間(PT)と関連があるか調べる。
・対象と方法: DSAEKの適応がある769人945眼。フックス角膜内皮変性症(94%)、偽水晶体眼または無水晶体眼の角膜浮腫(6%)の内皮機能不全。平均年齢70歳。
・症例を0〜7日間のPT(0〜7 d PT群:n = 485)または8〜14日間のPT(8〜14 d PT群:n = 460)のドナー角膜を受け取るようにランダムに割り当てた。
・結果:術前平均ECDは、0〜7d PT群2746(297)cells/mm2、8〜14d PT群2723(284)cells/mm2
・術後3年で、平均ECDは0-7d PT群では1722 (626) cells/mm2 (37%減)、8-14d PT群では1642 (631) cells/mm2(40%減)ベースラインから減少した。
・術後4年後では0〜7d PT群203眼、1620 (673) cells/mm2 (41%減)、8〜14d PT 209眼、1537 (683) cells/mm2(44%減)ベースラインから減少した。
・結論:DSAEKの3年後には角膜のECDと長いPTの間に統計学的に有意な関連が認められたが、臨床的に類似していた。
・物流上の理由で12〜14日間保存されたドナー組織も使用できると考えられる。(CH)

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