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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2018
136巻

近視眼と緑内障眼での傍視神経乳頭部の毛細血管濃度の変化

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 136巻(5号)2018

Association of myopia with peripapillary perfused capillary density in patients with glaucoma. An Optical coherence tomography angiography study.
Suwan Y et al(NY USA)
JAMA Ophthalmol 136(5): 507-513, 2018
・3D以上の近視眼で、POAGの有無によるperipapillary perfused capillary density(PCD)をOCT-A(4.5mm x 4.5mm)で測定して比較した
・POAGの近視87例67.5±12.0歳、POAGのない近視17例48.2±19.0歳、POAGの非近視93例67.3±11.0歳、Ctrl 51例64.7±8.9歳で行った。
・PCD値はCtrlで41.0±4.2、POAGのない近視で38.4±5.8、POAGの非近視で31.9±7.5、POAGの近視で28.2±6.0であり、いずれもp<0.001で減少していた
・年齢、眼軸で調整後のCtrl眼との差はPOAGの近視で-11.1(95%CI=-14.0~-8.1 p<0.001)、POAGの非近視が-8.6(95%CI=-10.9~-6.3 p<0.001)、POAGのない近視が-2.8(95%CI=-6.9~1.2 p=0.17)であった。
・緑内障と近視の間には何ら相互関係は見られなかった。周視神経乳頭の微小血管の減少は、近視よりもPOAGで強いことが分ったが因果関係は不明である。(TY)

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