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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2010
128巻

色素散布症候群における前房水動態

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 128巻(9号)2010

Aqueous humor dynamics in pigment dispersion syndrome.
Toris CB et al(NE USA)
Arch Ophthalmol 128(9): 1115-8, 2010
・色素散布症候群(PDS)の前房水の動きを検討した。
・17眼の眼圧が高いPDS(PDS-OHT)、18眼の正常眼圧PDS(PDS-ONT)、コントロールとして、18眼のPDSのないOHT、18眼のPDSのないONTで検討した。
・空気眼圧計での眼圧測定、venomanometryによる上強膜静脈圧、fluorophotometryによる房水の流れと流出機能、pachymetryによる角膜厚と前房深度、計算による脈絡膜強膜流出量を求めた。
・PDS-OHT群はONT群よりも上強膜静脈圧が高く(p=0.04)、房水流出機能が低かった(p=0.01)。
・PDS-OHT群では他の3群よりも前房容積が大きかった(p<0.05)。
・PDSにおける高眼圧は房水流出機能の低下によるものと考えられた。
・PDSのないOHTでは脈絡膜強膜流出量と房水流出機能の低下によるものであり、この点が異なっていた。

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