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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2010
128巻

網膜色素変性症、アッシャー症候群における黄斑浮腫にたいするドルゾラミド点眼の効果

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 128巻(9号)2010

Efficacy of sustained topical dorzolamide therapy for cystic macular lesions in patients with retinitis pigmentosa and Usher syndrome.
Genead MA et al(IN USA)
Arch Ophthalmol 128(9): 1146-50, 2010
・網膜色素変性症とUsher症候群の患者で、2% dorzolamide点眼が視力あるいは嚢胞様黄斑浮腫に与える影響について検討した。
・32例(26例のRP、3例のUsher症候群Ⅰ型、3例のUsher症候群Ⅱ型)で、6-58か月dorzolamide点眼治療を行い、その効果を検討した。
・Usher症候群Ⅰ型:幼少時より高度難聴、Usher症候群Ⅱ型:若年時より中度難聴
・32例中20例(63%)で少なくとも1眼に効果があり、13例(41%)で両眼に効果があり、この20例中4例(20%)では、最初に効果がでたが、黄斑浮腫は再発した。
・8/32例(25%)では全く効果がなく、黄斑浮腫は悪化した。
・10/32例(31%)では少なくとも1眼でETDRS 7文字以上の視力改善があり、16例では少なくとも1眼で黄斑厚が11%以上の減少があった。

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