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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2019
137巻

角膜保存時間試験における角膜内皮細胞密度損失率増加に関連するドナー、レシピエント、及び手術要因

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 137巻(2号)2019

Donor, Recipient, and Operative Factors Associated With Increased Endothelial Cell Loss in the Cornea Preservation Time Study
Jonathan H. Lass, et al. (GO,USA)
JAMA Ophthalmol. 2019;137(2): 185·193.
目的: DSAEK術後3年間の角膜内皮細胞密度(ECD)に関連するドナー、レシピエント、手術上の要因を評価した。
対象と方法:DSAEKを受けた1090人1330眼。平均年齢70±9歳、男性39%、女性61%、3年間経過観察した。フックス角膜内皮ジストロフィー1015人(93%)、原発性内皮機能不全75人(7%)。
また。無作為に角膜保存期間(PT)0〜7日(n = 675)または8〜14日(n = 655)のドナー角膜を受けるようにした。
結果:1330眼中913眼で術前および術後3年目に適切な角膜内皮画像を撮影でき、機能している移植片があったのでこの分析に含めた。
術後3年の低いECDに関連する要因は、ドナーの糖尿病、ドナー角膜の低いECD、原発性内皮機能不全のレシピエントおよび手術合併症であった。
他の角膜保存期間、ドナー、レシピエント、または手術的要因は、3年間のECDと関連していなかった。
結論:ドナーの糖尿病、ドナー角膜の低いECD、原発性内皮機能不全のレシピエントおよび手術合併症はDSAEK手術後3年目の低いECDと関連しており、長期間の移植片維持と関連している可能性がある。
ドナーの選択を最適化し、手術合併症を最小限に抑えると、ECD損失を最小限に抑え、DSAEK後の移植片の生存率を向上させると思われる。(CH)

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