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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2012
130巻

RPE65変異によって発生したLeber病の遺伝子治療

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 130巻(1号)2012

Gene therapy for Leber congenital amaurosis caused by RPE65 mutations. Safety and efficacy in 15 children and adults followed up to 3 years.
Jacobson SG et al(PA USA 多施設)
Arch Ophthalmol 130(1): 9-24, 2012
・常染色体劣性の網膜ジストロフィであるLeber先天黒内障のRPE65型において、矯正RPE65遺伝子を注入された遺伝子組み換えを行ったadeno関連ウイルス(rAAV2)を用いて治療した。
・15例(11歳から30歳)のPhaseⅠ研究で、rAAV2-RPE65ベクターを機能の悪い方の眼の網膜下に注入し、正常なDNAを網膜に伝達させた。
・1か月から36カ月経過観察し、安全性や機能を評価した。
・機能は暗順応、ETDRSチャートを用いた視力、視野、瞳孔反応測定、運動能力やOCT検査を行った。
・全身的な毒性はなく、機能改善は程度の差はあるが、治療部位に限定して、全例でみられた。
・瞳孔対光反射は上昇し、錐体桿体感度は有意に上昇した。

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