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JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology)

2022
140巻

宇宙滞在と視神経乳頭浮腫

JAMA Ophthalmology (旧Archives of Ophthalmology) 140巻(12号)2022

Identification of factors associated with the development of optic disc edema during spaceflight.
Pardon LP et al(TX USA)
JAMA Ophthalmol 140(12): 1193-1200, 2022
・長期間の宇宙滞在をした乗組員のほぼ70%で視神経乳頭浮腫を発症することが分かってきており、宇宙滞在関連の神経眼症候群の特徴となっている。
・この所見には個人差があるが、その理由はまだ不明である。
・この視神経乳頭浮腫は月とか火星とか、宇宙滞在時間が長くなってくると不可逆性の視機能障害を引き起こす可能性のある重大な問題である。
・この点につき2021/8~2022/6までの31名(46.9±6.0才:25名(80.6%)が男性)で解析した。
・宇宙滞在中、視神経乳頭周囲の網膜厚は392.0±5.8から430.2±9.2μm(p<0.001)に増加し、陥凹容積は減少し(p=0.002)、陥凹は浅くなり(p=0.03)、陥凹幅は狭くなったが(p=0.03)、個人差が大きかった。
・視神経乳頭周囲の網膜厚とその他のものとの関連は見つからなかった。
・視神経の小乳頭が視神経乳頭浮腫に関連していたが、理由は分からなかった(TY)

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