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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2008
34巻

円錐角膜に対するRiboflavin-UV光線治療

Journal of Cataract & Refractive Surgery 34巻(5号)2008

Collagen crosslinking with riboflavin and ultraviolet-A light in keratoconus: Long-term results.
Raiskup-Wolf F et al(Germany)
J Cataract Refract Surg 34(5): 796-801, 2008
・Riboflavin(Vit B2)は、UV光を吸収し、reactive oxygen speciesを作る光線感作物質として働くという機能があるため、UV光を当てると、riboflavinは交差結合を引き起こすradicalsを作りだす。
・Riboflavinの最大吸収のある370nmの紫外A光 3mW/cm2を用いた。
・370nm光は角膜で95%は吸収されるため、水晶体や網膜には害はないと思われ、使用した。
・今回はこれによるコラーゲン交差結合が円錐角膜の進行を遅らすことができるかを検討した。
・6カ月から6年の経過観察ができた進行した円錐角膜241眼で検討。
・曲率半径は有意に広がっていた(1年後 -2.68±7.61, 2Y後 -2.21±5.92, 3Y後 -4.84±7.47D)。
・1年後のBCVA:1ine以上改善 57%(p<0.01)、不変 24%(p<0.01)。
・1年後の乱視 43%で平均 1.20D減弱(p<0.01)、不変 42%(±0.5D)。
・3年後のBCCA:1ine以上改善 58%、不変 29%(p<0.01)。
・3年後の乱視 54%で平均 1.45D減弱(p<0.01)、不変 14%(±0.5D)。
・2例では円錐角膜の進行があり、crosslinking手技を再度施行した

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