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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2008
34巻

高度近視眼に白内障手術を行った場合の網膜剥離の発症率

Journal of Cataract & Refractive Surgery 34巻(10号)2008

Retinal detachment after phacoemulsification in high myopia: analysis of 2356 cases.
Neuhann IM et al(UK)
J Cataract Refract Surg 34(10): 1644-57, 2008
・眼軸長が27ミリ以上の連続する1519例2356眼について、PEA白内障手術で眼内レンズが嚢内固定された人の、術後の裂孔原性網膜剥離発症について検討した。
・93%で12カ月以上、84%は24カ月以上、69%は3年以上経過観察した。
・RDの中で、白内障手術とは無関係と思われる症例も含まれているので、RD発症率は1.5%-2.2%であった。
・無関係とは黄斑円孔、未熟児網膜症、硝子体手術後のRDなどである。
・RD発症には、性、YAG切開、眼軸長が長くなることなどは有意の相関はなかった。
・相関のあったものは、手術を受けた時の年齢(RDは60.94±12.47歳、noRDは64.96±12.38歳で、p=0.02-0.035)、術前の網膜変性に対して予防的光凝固治療を行っている場合(p=0.003-0.001)であった

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