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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2011
37巻

白内障術後CMEに対するネバナック点眼とフルメトロン点眼の効果

Journal of Cataract & Refractive Surgery 37巻(9号)2011

Nepafenac 0.1% versus fluorometholone 0.1% for preventing cystoid macular edema after cataract surgery.
Miyake K, Ota I et al(名古屋市)
J Cataract Refract Surg 37(9): 1581-8, 2011
・ネバナック0.1%とフルメトロン0.1%とで、小切開白内障手術(foldable IOL挿入)後の術後CMEや血液房水柵BABの破壊の予防について検討した。
・術後5週間点眼し、FA蛍光眼底でのCME程度、OCTでの中心窩厚、flare-cellメータでのBAB破壊程度について検討した。
・ネバナック点眼N群30例、フルメトロン点眼F群29例を比較すると、CME発生頻度はN群14.3%、F群81.5%で有意差があった(p<0.0001)。
・中心窩厚は1週間目(N:190.4±18.3、F群:193.0±16.0 p=0.78)、2週間目(N:191.2±18.4、F:211.7±51.9 p=0.027)、5週間目(N:194.3±20.7、F:220.1±58.2 p=0.006)で、2週目、5週目で有意差があった。
・前房フレア値はN群で、1,2,5週いずれでも、有意に少なかった(p<0.0001 p<0.0001 p<0.030)。
・術後のlogMAR視力表での3段階以上の視力改善はN群で80%、F群で55.2%で有意差があった(p=0.04)。

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