眼科JOURNALトップ > Journal of Cataract & Refractive Surgery > 水晶体厚の加齢変化

Journal of Cataract & Refractive Surgery

2015
41巻

水晶体厚の加齢変化

Journal of Cataract & Refractive Surgery 41巻(9号)2015

Measuring the cataractous lens.
Shammas HJ et al(CA USA)
J Cataract Refract Surg 41(9): 1875-1879, 2015
・水晶体厚、前部皮質、核厚、後部皮質について若年者の透明水晶体80眼と高齢者白内障200眼を比較した。
・白内障眼では水晶体厚は4.65±0.41で、若年者群の4.09±0.33mmより有意に厚く(p<0.001)、前部皮質は0.84±0.21:0.35±0.11(p<0.001)で有意差があったが、核厚は3.31±0.25:3.27±0.27(p=0.12)、後部皮質は0.51±0.16:0.48±0.13mm(p=0.23)と有意差はなかった。
・前房深度は3.10±0.37:3.33±0.34で有意差があった(p<0.001)。
・水晶体厚と前部皮質(r=0.69)、核厚(0.69)、後部皮質(r=0.59)と正の相関があった。
・眼軸長と水晶体厚(r=-0.06)、前部皮質(r=-0.08)、核厚(r=-0.10)、後部皮質(r=-0.10)とは弱い負の相関があった。
・前房深度とそれらとはいずれも負の相関があった(r=-0.57, -0.43, -0.42, -0.22)。水晶体厚は年齢(r=0.28)、前部皮質(r=0.32)、後部皮質(r=0.26)と正の相関があったが、核厚は相関がなかった(図)。(TY)

過去のアーカイブ