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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2018
44巻

単純ヘルペスウイルス角膜内皮炎による角膜機能不全のためのDMEK

Journal of Cataract & Refractive Surgery 44巻(1号)2018

Descemet membrane endothelial keratoplasty for corneal decompensation caused by herpes simplex virus endotheliitis
Paterna Asi, et al. (Germany)
J Cataract Refract Surg 2018(1); 44:106-108
・DMEKで治療に成功した再発性単純ヘルペスウイルス角膜内皮炎に起因する角膜機能不全の1例の報告。
・62歳女性、5年間の右角膜のヘルペス感染の再発の病歴があった。
・初診時、角膜中心および傍中心の内皮機能不全、顕著な皮質核白内障、および活動性感染はない角膜実質瘢痕を認めた。眼圧は12mmHg、角膜感度は低下していた。中心角膜厚(CCT)は608μm。
・アシクロビル(800mg)内服1日5回、デキサメタゾン点眼薬1日4回、ガンシクロビル眼科用ゲル1日4回、塩化ナトリウム点眼薬(オムニソーブ)1日5回5ヵ月間投与した。治療後、CCTは521μm、視力は0.16(20/125)で、IOPは17mmHg。より明確な皮質核白内障と角膜上皮浮腫を伴う角膜機能不全を認めた。
・PEA+IOL+ DMEKを施行。
・術後2週目、視力0.3(20/60)6ヶ月0.8(20/25)、1年で1.0(20/20)であった。 CCTは6ヶ月423μm、1年425μmであり、拒絶反応またはヘルペス再発の兆候は見られなかった。
・結論:ウイルス性内皮炎は、多くのウイルス(HSV-1、CMV、EBV、水痘帯状疱疹)によって引き起こされる。
・瘢痕化や血管新生の病因は不明であるが、様々なサイトカイン、ケモカイン、および成長因子の複雑な相互作用であると考えられている。この相互作用は内皮機能障害を引き起こし、内皮損傷は内皮機能不全に続く角膜浮腫を引き起こす可能性がある。ウイルス性角膜炎は依然として全層角膜移植(PKP)によって治療されている。
・しかし、白内障手術併用DMEKは再発性単純ヘルペス角膜内皮炎後の角膜内皮機能不全の治療において好ましい外科的選択肢であると思われる。(CH)

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