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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2019
45巻

グリスニングが視機能に与える影響

Journal of Cataract & Refractive Surgery 45巻(7号)2019

The impact of glistenings on the optical quality of a hydrophobic acrylic intraocular lens
Jan N.Weindler, et al. (Germany)
J Cataract Refract Surg 2019; 45(7):1020-1025
【目的】
疎水性アクリルIOLのグリスニングが視機能に与える影響をin vitroで検証
【対象と方法】
・AcrySof SA60AT 38枚を45℃まで温め(2h-100日)、その後37℃まで冷やす
・光学顕微鏡写真でmicrovaculoles(MV)の大きさと数を計測、1平方mmあたりのMV数でグレード分け;0(なし)、1(1-100)、2(101-200)、3(201-500)、4(500-)
・Automated IOL test stationにてグリスニング発生前後のIOLの光学的な質を評価
【結果】
・全てのIOLでグリスニングが発生
・グレード1-3では発生前後で光学的質の低下は見られず、グレード4では変調伝達関数(MTF)とStrehl比が有意に低下
【結論】
・500MV/mm2以下の限定的なグリスニングでは視機能に影響を及ぼさない
・グレード4では光学的質の低下はみられるも、その影響は小さく視機能には影響を及ぼさないだろう(MK)

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