眼科JOURNALトップ > Journal of Cataract & Refractive Surgery > 硝子体注射とPEA中の後嚢破損頻度

Journal of Cataract & Refractive Surgery

2020
46巻

硝子体注射とPEA中の後嚢破損頻度

Journal of Cataract & Refractive Surgery 46巻(2号)2020

Risk of posterior capsular rupture during phacoemulsification cataract surgery in eyes with previous intravitreal antivascular endothelial growth factor injections.
Nagar AM et al(UK)
J Cataract Ref Surg 46(2): 204-208, 2020
・2016/8-2018/1の超音波乳化手術4047眼の内の4044眼について、硝子体注射IVIを受けていた108眼(2.7%)の種類や回数(10.4±8.1回)を調査した。
・抗VEGF治療を受けた例では後嚢破損PCRの率が高く(6.67%:1.88% OR=4.93 p<0.0001)、抗VEGF治療の回数とPCR発生には相関があり、1回のIVI毎にPCR発生リスクが8.6%上昇していた(OR=1.086 95%CI=1.040-1.135 p=0.0002)。
・10回以上のIVIではそれ以下のものに比較して有意に高かった(14.3%:6.1% p=0.18)。
・IVIは15名の研修を受けた眼科医が行い、手術は10名の熟練医と12名の研修医が行い、全体のPCR発生率は2.08%(84/4047)であった。
・術前に後嚢に構造的な障害がない場合でも、IVIを受けていた患者ではPCRのリスクが高いことを認識すべきである。(TY)

過去のアーカイブ