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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2022
48巻

Nd:YAGレーザーと網膜剥離の頻度

Journal of Cataract & Refractive Surgery 48巻(2号)2022

Effect of Nd:YAG laser capsulotomy on the risk for retinal detachment after cataract surgery: systematic review and meta-analysis.
Liu H et al(China)
J Cataract Refract Surg 48(2): 238-244, 2022
・Nd:YAGレーザーが偽水晶体眼網膜剥離RDの発症に影響するかどうかを、PubMedとEmbaseデータベースを基に検討した。
・65,117眼の白内障手術後の309例の網膜剥離例についての11論文を解析した。
・このうち、Nd:YAGレーザー施行例は8,232眼である。
・解析では、Nd:YAGレーザー施行例ではRDの発症率は増加。
・Rerative risk(RR)=1.57 95%CI=1.17-2.12 p=0.003。Hazard ratio=1.64 95%CI=1.03-2.62 p=0.04であった。
・地域別の解析では、アジア人では強い関連があり、RR=4.54 95%CI=2.20-9.38 p<0.001であったのに対し、米国人ではp=0.12、欧米人などではp=0.21で、相関がなかった。
・手法の解析では、囊外摘出ではRR=2.97 95%CI=1.83-4.83 p<0.001であったのに対し、PEAではp=0.95と、相関がみられなかった。(TY)

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