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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2022
48巻

AcrySof IQ Vivityについて

Journal of Cataract & Refractive Surgery 48巻(12号)2022

Visual disturbances produced after the implantation of 3 EDOF intraocular lenses vs 1 monofocal intraocular lens.
Guarro M et al(Spain)
J Cataract Refract Surg 48(12): 1354-1359, 2022
・3種の焦点深度拡張型EDOF IOLと単焦点IOL移植後3か月後の見にくさをdoble blindで調査した。
・AcrySof IQ Vivity群(2020開発)、AT Lara 829MO群、TECNIS Symfony ZXR00群と単焦点IOL群(AcrySof IQ SN60WF)をそれぞれ22例について調査した。
・調査項目は光弯曲指数light distortion index(LDI)、最適円の半径(BFC)、自覚症状質問票(QoV)である。
・LDIは1個のLEDで発生するハローで消える点の比率、BFCは各経線上で求められた歪みの位置にあてはめた円の半径、QoVは変視症についての10項目のMcAlinden testであるが、そのうちの関係する項目を選択して行った。
・単眼での調査ではLDIとBFCには各群間で有意差はみられなかった。
・両眼視ではLDIとBFCの両検査で、単焦点群の方がSymfony群(p=0.025 p=0.024)、AT Lara群(p=0.002, p=0.002)よりも良かった。
・Vivity群は両検査とも、Symfony群(p=0.015 p=0.014)、At Lara群(p=0.001 p=0.001)よりも良かった。
・ハローが報告されなかったのはVivity群では81.8%(18例)、単焦点群では90.9%(20例)、AT Lara群では50%(11例)、Symfony群では59%(13例)であった。
・回折型EDOF IOLは、非回折型EDOF IOL(Vivity)や単焦点IOLよりも見にくさが強かった。
・Vivity IOLは、Xwaveテクノロジーを使用しており、光の損失がないため眼疾患者でも使用できる。
・Vivity IOLは、1.5D程度までの加算となるが、日本では未承認(TY)

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