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Journal of Cataract & Refractive Surgery

2025
51巻

両眼同時白内障手術ISBCSの実施率の推移

Journal of Cataract & Refractive Surgery 51巻(3号)2025

Surgeon adoption of immediate sequential bilateral cataract surgery in the United States from 2018 to 2022.
Ali M et al(MD USA)
J Cataract Refract Surg 51(3): 210-217, 2025
・両眼同時白内障手術ISBCSの実施率を2018~2022年の65歳以上のメディケア患者で調査した。
・1,190,169件の両眼白内障手術のうち、3,954件(0.33%)が同日両眼白内障手術(ISBCS)であった。
・四半期ごとのISBCS実施率は、1,000件あたり2.12件から5.5件へ増加していた(P < .001)。
・10,290人の白内障執刀医のうち、1,119人(10.87%)がISBCSを一部の患者に実施していた。
・ISBCSを実施する医師の割合は、2018年第1四半期では1,000人あたり15.63人だったのが、2022年第4四半期には26.55人に増加した(P < .001)。
・ISBCSを実施している医師では、1,000件あたりのISBCS症例数は、2018年の17.20件から2022年の35.50件へと倍増していた(P < .001)。
・手術件数が最多の四分位に属する執刀医は最少四分位と比較するとISBCSを実施する可能性が高い(OR=1.21、95%CI=1.01–1.45)。
・卒後10年以内の若手医師を卒後31年以上の医師と比較すると、ISBCSを実施する率が高い(OR=2.43、95%CI=1.87–3.15)。
・アメリカ西部地域の医師は南部地域の医師と比較すると、ISBCSを実施する率が高い(OR=2.408、95%CI=2.052–2.826)。(TY)

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