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Ophthalmology

2006
113巻

糖尿病網膜症に対する汎光凝固治療後のケナコルトテノン嚢下注入

Ophthalmology 113巻(3号)2006

Posterior sub-tenon’s capsule injection of triamcinolone aetonide prevents panretinal photocoagulation-induced visual dysfunction in patients with severe diabetic retinopathy and good vision.
Shimura M et al(東北大)
Ophthalmology 113(3):381-7,2006
・10例20眼の非増殖性、増殖性初期の糖尿病網膜症で、視力20/40以上。
・網膜症に左右差なく、傍中心窩網膜厚みが300μm↑でPRP後に悪化しそうな眼を選択
・PRP1週間前に、1眼のみ20mgTAをテノン嚢下注入。他眼はコントロールとした。
・汎光凝固は1/2Wで4回施行。
・logMAR最良矯正視力(BCVA)、中心窩厚み(FT)をPRP開始後24週間経過観察
・TA注入前のBCVA、FT、傍中心窩厚み(PFT)は、
注入眼では 0.055±0.072(視力0.88)、235.5±37.5μm、388.4±41.8μm、非注入眼は 0.065±0.071(視力0.86)、233.7±39.8μm、388.0±43.3μm
・24週後 注入眼では、0.085±0.11(視力0.82)、235.3±38.6μm、302.2±16.1μm、非注入眼は、0.24 ±0.13(視力0.58)、312.0±68.2μm、394.4±35.8μm
・TAの1回注入後、FTは注入眼で有意に減少し、コントロール眼では非常に増加した

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