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Ophthalmology

2006
113巻

DM網膜症に対するAvastinの効果

Ophthalmology 113巻(10号)2006

Intravitreal Bevacizumab (Avastin) in the treatment of proliferative diabetic retinopathy.
Avert RL(CA USA)
Ophthalmology 113(10): 1695-705, 2006
・糖尿病による網膜 and/or 虹彩新生血管のある32例45眼に硝子体内にavastin(6.2μg-1.25mg)を注入。
・注入1週間後にFAでの新生血管からの漏出は全例で完全にあるいは、部分的に減少。
・視神経乳頭の新生血管からの漏出は19/26(73%)で完全に消滅。
・虹彩新生血管の漏出は 9/11(82%)は完全に漏出停止。
・漏出の消退は注入24時間後に起こっていた。
・2例では、注入していない他眼の網膜or虹彩新生血管からの漏出減少がみられ、全身的な薬物レベルが治療域に入っている可能性が示唆された。
・1例では2週間後に漏出の再燃があったが、それ以外は少なくとも11週間後にも漏出の再燃はなかった。
・また、使用した最小量(6.2μg)でも効果があり、1.25mgの硝子体内注入で、他眼にも影響があったことから、全身的な副作用の出る可能性は十分にあると考えられる

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