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Ophthalmology

2008
115巻

近視は生下時の季節に影響されるか

Ophthalmology 115巻(4号)2008

Season of birth, natural light, and myopia.
Mandel Y et al(Israel)
Ophthalmology 115(4): 686-92, 2008
・小児の近視に、生下時の季節と日照時間が関連しているかどうかを検討。
・イスラエルで生まれ、イスラエル軍に徴兵された16歳から22歳の若者 276,911名(男157,663、女119,248名)で、2000-2004年の5年間で調査した。
・オートレフ未散瞳下でoptometristが調べた。
・右眼の球面等価で、軽度(-0.75~-2.99D)、中等度(-3.0~-5.99D)、高度(-6.0D以上)とした
・生下時の日照時間は4段階に分けた(A=10.1~10.8、B=~12.2、C=~13.57、D=~14.23時間)。
・近視者は、軽度18.8%、中等度8.7%、高度2.4%であったが、生下時の月でみると、近視は6月7月で多く、12月1月で少なかった。
・中等度、高度近視では日照時間は有意差があった。
・高度近視では、最長のDでは、Aに比して有意に多かった(OD=1.24, 95%CI=1.16-1.33, p<0.001)CでもAに比し有意に多かった(OD=1.11 p=0.004)。
・中等度近視では、D、Cで有意差あり(OD=1.08 p<0.001とOD=1.06 p=0.002)、軽度近視では、Dで有意差あり(OD=1.03 p=0.033)。
・そのほか、高度から軽度近視まで女性(OD=1.14~1.25 P<0.001)、12歳以上の者はそれ以下に比して(OD=1.32~1.91)、父親の出身地で西洋、米国、太平洋、アジア、アフリカ地区はイスラエルよりも優位に多かった(OD=1.27~1.41 p<0.001)

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