眼科JOURNALトップ > Ophthalmology > 生下時の季節と高度近視との関連についての再検討

Ophthalmology

2009
116巻

生下時の季節と高度近視との関連についての再検討

Ophthalmology 116巻(3号)2009

Season of birth, daylight hours at birth, and high myopia.
McMahon G et al(UK)
Ophthalmology 116(3): 468-73, 2009
・Mandelら(2008)は出生時期、出生時の日照時間が中等度、高度近視と相関があることをイスラエルで報告している。
・これがUKでも適応されるかどうかを検討した。
・18歳から100歳の74,459例のオプトメトリー臨床を調査した。
・近視なし(>-0.75D)、軽度(-0.75~-2.99D)、中等度(-3.00~-5.99D)、高度(<-6.00D)に分け、ロンドンの日照時間はMandelに従って4つのカテゴリーに分けた。
・出生時の時期は高度近視とは有意に相関があったが、軽度、中等度近視ではなかった。
・高度近視は夏秋の出生は冬の出生に比較して有意に多かった。
・夏OR=1.17, 95%CI=1.05-1.30, p=0.006。秋OR=1.16, 95%CI=1.04-1.30, p=0.07。
・ただ、この関係は生下後の日照時間というよりは、季節変動のある生理的影響、例えば生下時体重などと関連しているのではないかと考えられた

過去のアーカイブ