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Ophthalmology

2009
116巻

IFISの実態について:前眼部OCT所見から

Ophthalmology 116巻(5号)2009

Iris morphologic changes related to α1-adrenergic receptor antagonists. Implication for intraoperative floppy iris syndrome.
Prata TS et al(NY USA)
Ophthalmology 116(5): 877-81, 2009
・α-1ARA内服者29例とコントロールの22例(いずれも、緑内障あるいは緑内障疑い)で、Heidelberg前眼部OCT(縦<25μ、横20-100μ解像度)を用い、虹彩の耳側水平断を撮影し、以下の項目を検査した。
・虹彩拡張筋部(dilator muscle region:DMR)の虹彩厚み。
・虹彩収縮筋部(sphincter muscle region:SMR)の虹彩厚みと、DMR/SMR比。
・明所視(300 lux)での瞳孔径は2.06±0.5と2.5±0.6(p=0.001)。
・SMRは473.2±76.5と460.5±99.5μm(有意差なし p=0.53)。
・DMRは354.6±83.7と446.9±92.6(p<0.001)。
・DMR/SMR比は0.75±0.2と0.98±0.1(p<0.001)。
・DMR/SMR比は、内服者の63%は正常者の2SD(±0.22:95.45%)以下であった。
・多変量解析では、α-1ARA内服期間が長いほど、DMR/SMR比が低下していた(p=0.001 r=0.47)

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