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Ophthalmology

2010
117巻

眼圧日内変動に対する夜間ギャッジアップの効果

Ophthalmology 117巻(7号)2010

Effect of sleeping in a head-up position on intraocular pressure in patients with glaucoma.
Buys YM et al(Canada)
Ophthalmology 117(7): 1348-51, 2010
・夜間に30度頭部を上げて寝た時の夜間眼圧の変化を検討した。
・眼圧コントロール良好で、最近、乳頭辺縁出血のみられた17例17眼について夜間眼圧を検討した。
・初回は頭を真直ぐ横にして寝た状態で、2回目は30度頭を上げた状態で寝た状態で、夕方6時から翌朝8時まで眼圧と血圧を2時間おきに測定した。
・18、20、22、8時は座った状態で、0、2、4、6時は寝た状態(flat か30度頭上げ)で測定した。
・覚醒時(18,20,22,8時)は両者間に有意差はなかった。
・0-6時では、平均眼圧は30度頭上げでは真直ぐの場合に比較して平均3.2mmHg低かった(p=0.03 95%CI=0.25-6.1mmHg)。
・17例中16例では眼圧は頭上げの状態で低かった。
・6/17例(35%)では、30度頭上げでは、眼圧は20%以上低かったが、血圧には差はなかった。
・頭上げた状態で寝ると眼圧下降が得られるが、個人差があり、今回のデータでは1/3の人で20%低下が得られた。

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