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Ophthalmology

2010
117巻

中心性網脈絡膜症治癒眼の錐体配置と視機能

Ophthalmology 117巻(9号)2010

High-resolution imaging of resolved central serous chorioretinopathy using adaptive optics scanning laser ophthalmoscopy.
Ooto S et al(京大)
Ophthalmology 117(9): 1800-9, 2010
・38名45眼の中心性網脈絡膜症(CSC)の治癒後と正常者20名20眼のAdaptive optics SLO(AO SLO)で得られた高解像度の像を、視力、SD OCT像と比較した。
・正常者の錐体密度は中心窩から0.2, 0.5, 1.0mm離れた場所で 67900±9120, 33320±4880, 14450±1630個/mm2であったが、CSC眼では31290±14300(p=0.009), 18760±7850(p=0.007), 9980±5040(p=0.004)と有意に少なく、2種類のモザイクパターンがあった。
・G1のCSC眼(33眼)では規則的なパターンであるが、小さな黒点があるもの、G2(12眼)では不規則なパターンで大きな黒点のあるもの。
・G1とG2を比較すると、G2では有意に平均錐体密度が低く(0.2mmの部位では、38530±8080:11360±6160)、logMARが有意に悪く(G1:-0.147 小数点視力1.40、G2:0.560 小数点視力0.28)、視力1.0以上の比率が少なかった(G1:81%, G2:17%)。(いずれも p<0.001)。
・SD OCTで、IS/OSラインや(RPEとの)中間ラインに亀裂がある症例では平均錐体密度は有意に少なかった(p<0.001)。
・0.2mmの部位の錐体密度はlogMARや中心窩厚(径1mm以内)と有意に相関があった(p<0.001)。

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