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Ophthalmology

2011
118巻

メタボリック症候群で開放隅角緑内障を発症しやすいか

Ophthalmology 118巻(7号)2011

The relationship between components of metabolic syndrome and open-angle glaucoma.
Newman-Casey PA et al(MI USA)
Ophthalmology 118(7): 1318-26, 2011
・メタボリック症候群の要因(糖尿病DM、高血圧症HTN、高脂血症、肥満)と開放隅角緑内障とに関連があるかどうかを検討した。
・2,182,315名の中でOAGは55,090名(2.5%)であった。
・OAGの発症のしやすさは、DMを持っている人では、hazard ratio(HR)=1.35 (95%CI=1.21-1.50)、HTNの人では HR=1.17 (95%CI=1.13-1.22)、DM+HTNの人では HR=1.48 (95%CI=1.39-1.58)であった。
・反対に、高脂血症のひとでは、OAGのHRは低下しており、HR=0.95 (95%CI=0.91-0.98)であった。
・また、高脂血症が合併した場合は、OAGの発症し易さが、HTNでは HR=1.09 (95%CI=1.05-1.12)、DMでは HR=1.13 (94%CI=1.05-1.21)と低下していた。

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