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Ophthalmology

2011
118巻

未熟児における黄斑部の発育について

Ophthalmology 118巻(12号)2011

Dynamics of human foveal development after premature birth.
Maldonado RS et al(NC USA)
Ophthalmology 118(12): 2315-25, 2011
・胎生31週から41週の31例の未熟児について、ヒト黄斑部の発達をSD-OCTで検討した。
・正常な9例の小児、9例の成人をコントロールとした。無麻酔でSD-OCT検査を行い、網膜層厚を半自動化で測定し、中心窩厚と、これを中心窩から1000μm部の傍中心窩厚で割ったFP比、3次元網膜厚マップを解析した。
・未熟児では中心窩が浅く、網膜内層(NFL、GCL、内網状層IPL、内顆粒層INL)が厚く、視細胞層(外網状層OPL、外顆粒層ONL)が薄く、外境界膜ELM・IS/OS・視細胞外節OS/PRE層はみられなかった。
・中心窩では成人では消失している網膜内層が全体の1/3厚程度残っていた。
・また、未熟児では58%にCMEが存在していた。
・中心窩での各層の厚みの中間値μm(未熟児:成人)、GCL(3:0)、IPL(26:0)、INL(55:3)、総網膜内層厚(78:7)、網膜内層のFP比(0.46:0.05)。
・OPL(10:7)、視細胞層PRL(29:150)、層網膜外層厚(39:173)、PRLのFP比(0.75:1.44)。総中心窩厚(127:182)。

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