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Ophthalmology

2012
119巻

アルコール摂取は涙液フィルムに影響するか

Ophthalmology 119巻(5号)2012

Oral alcohol administration disturbs tear film and ocular surface.
Kim JH et al(Korea)
Ophthalmology 119(5): 965-71, 2012
・アルコール摂取が涙液層や眼表面を障害するかどうかを検討した。
・10名でアルコールを0.75g/Kgを20時から2時間で摂取し、10名のコントロールと比較した。
・涙液フィルムと眼表面を摂取前の18時、深夜0時、起床直後の6時、8時に、涙液の浸透圧、血清と涙液内のエタノール濃度、シルマーテスト、涙液BUT、角膜点状糜爛、角膜感度を測定した。
・深夜0時には涙液、血清中にエタノールが検出されたが、翌朝には検出されなかった。
・摂取群で涙液浸透圧は、深夜0時、6時、8時のいずれでも、有意に高かった(p<0.05)。
・シルマーテストや角膜知覚では全ての時間で有意差はなかったが、涙液BUTは摂取群で全時間で有意に短かった(0時6.7±1.1:10.9±1.7、6時6.6±1.1:11.1±1.5、8時7.9±2.1:11.5±1.3秒)。
・フルオレセイン染色スコア(0-3)は、摂取群で0時には有意差がなかったが、翌朝有意に高かった(6時3.2±1.9:0.4±0.5、8時1.8±0.6:0.3±0.5)。
・摂取したエタノールは涙液に分泌され、涙液の浸透圧を上げ、涙液BUTを短縮させ、眼球表面疾患を誘発するだろう。

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