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Ophthalmology

2012
119巻

高眼圧症での白内障手術後の眼圧下降

Ophthalmology 119巻(9号)2012

Reduction in intraocular pressure after cataract extraction: The ocular hypertension treatment study.
Mansberger SL et al(OR USA)
Ophthalmology 119(9): 1826-1831, 2012
・42例63眼の高眼圧症で白内障手術を行った例と、743例743眼の手術を行わなかったコントロール眼で、契機日split date前後の眼圧変動を調べた。
・対象とした高眼圧症は、40-80歳で、1眼眼圧が24-32、他眼眼圧が21-32mmHgで、眼圧点眼治療や手術を行った症例は除外した。
・眼圧はsplit date前の最低3回測定した平均とし、split date以降の眼圧は術日、6、12ヶ月目を含めた最低3回の平均とした。
・白内障群では術後眼圧は有意に低下(23.9±3.2→19.8±3.2 p<0.001)しており、少なくとも36ヶ月後も低下していた。
・術後の平均眼圧低下量は16.5%で、15.9%の症例で術後30%以上低下、23.8%の症例で術後20%以上低下していた。
・眼圧低下が大きかった症例では術前の眼圧が高かった。
・コントロール群ではsplit date前後の変化はなかった。

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