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Ophthalmology

2012
119巻

AMDに対するルテイン、ゼアキサンチンの効果

Ophthalmology 119巻(11号)2012

Effect of Lutein and Zeaxanthin on macular pigment and visual function in patients with early age-related macular degeneration.
Ma L et al(China)
Ophthalmology 119(11): 2290-2297, 2012
・50歳から79歳までの108名の初期AMDでルテインあるいはゼアキサンチンが黄斑色素や視機能を向上させるかどうかを検討した。
・ルテイン10mg/d(n=27)、ルテイン20mg/d(n=27)、ルテイン10mg/d+ゼアキサンチン10mg/d(N=27)、プラセボー(n=27)に分け、48週間内服した。
・黄斑色素濃度MPODと視機能を、開始前、24週、48週後に測定した。
・48週後の黄斑色素濃度は、L20群では0.076±0.022(M±SE)、L+Z群では0.058±0.027、有意に増加していた。ルテイン群では量依存性の増加であった(p<0.001)。
・20mgルテイン群とプラセボー群とでは、48週目の視力改善があり、コントラスト感度では3~6c/dで感度上昇があった。
・MPOPの増加は最高視力のlogMAR値の低下に関連があった(r=-0.31 p<0.01)。
・ルテインやゼアキサンチンの内服は初期のAMDでは黄斑色素濃度を上げ、視機能向上に役立っていると考えた

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