眼科JOURNALトップ > Ophthalmology > Swept-source OCTを用いた、飲水負荷テストにおける脈絡膜の厚みと体積の評価

Ophthalmology

2013
120巻

Swept-source OCTを用いた、飲水負荷テストにおける脈絡膜の厚みと体積の評価

Ophthalmology 120巻(12号)2013

Assessment of Choroidal Thickness and Volume during the Water Drinking Test by Swept-Source Optical Coherence Tomography
Mansouri K,et al.(Switzerland)
Ophthalmology 120(12):2508-2516, 2013
【方法】28名の健常ボランティア。トプコン社のプロトタイプのSwept-source(SS)OCTを用いて視神経乳頭領域(6×6mm)と黄斑部(6×6mm)を3次元スキャン。ベースライン時および飲水負荷(1000mLを五分間で)後15、30、45、120分後に測定。
これらの測定には脈絡膜の境界線を自動的に区別する機能を用いた
【結果】被験者の年齢35.6±9.1歳。眼圧はベースライン時が14.9±2.7mmHg、ピーク時の飲水15分後(16.8±3.0)で有意に上昇(P<0.001)。
ベースライン時の脈絡膜の厚みと体積は、傍視神経乳頭部で181.3±50.8μmおよび6.19±1.80mm3、黄斑部で217.4±43.6μmおよび7.83±1.55mm3
飲水負荷テスト後、傍視神経乳頭部と黄斑部の脈絡膜の厚みは最大で5.7%(P<0.001)および4.3%(P<0.001)増加。脈絡膜の体積はそれぞれ最大で6.4%(P<0.001)および3.9%(P<0.001)増加【Tab.2】 。
眼圧変化と傍視神経乳頭部・黄斑部の脈絡膜厚の間に有意な関連みられず【Fig.4】。
【結論】SS OCTの自動分割プログラムを用いた測定では、健常者の飲水負荷テストの後に脈絡膜の厚みと体積の有意な増加がみられた。(MK)

過去のアーカイブ