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Ophthalmology

2015
122巻

CATTトライアルにおける、黄斑-硝子体界面がAMDの治療効果におよぼす影響

Ophthalmology 122巻(6号)2015

Influence of the Vitreomacular Interface on Treatment Outcomes in the Comparison of Age-Related Macular Degeneration Treatments Trials
Cuilla TA, Magire MG, et al. (US-PA)
Ophthalmology  
122(6):10 1203-1211, 2015
【目的】黄斑-硝子体界面がAMDの抗VEGF治療の結果に影響をおよぼすかを評価
【対象と方法】CATTに参加した1185名。CATTのプロトコルに沿って割付け、2年間治療。マスクされた検者がベースラインおよびフォローアップ期間中のOCT画像よりVMTおよびVMAの有無、網膜下液、網膜厚みを評価。
【結果】70名はOCT不鮮明のため除外。ベースライン時では143/1115名(12.8%)にVMTまたはVMAあり。
・ベースライン時およびフォローアップ期間中のどちらも、VMT/VMAの存在と視力との関連はみられなかった。
・必要時投与に振り分けられた群(n=592)においての2年間の注射回数;ベースライン時にVMTありで15.4回、VMAありで13.8回、どちらもなしで12.9回(P=0.02)。
・期間中VMTなしで13.0回、VMTが1回観察で13.6回、VMTが2回以上観察で17回と増加。
・2年間での地図状萎縮の進行;VMTまたはVMAありで11.7%、どちらもなしで22.5%(P=0.005)。
【結論】CATTの対象眼において、VMTおよびVMAの存在はまれであった。ベースライン時およびフォローアップ期間において、VMTおよびVMAは視力に関連しなかった。ただVMTまたはVMAのある眼では、2年のフォローアップ期間中、2回多くの注射が必要であった。(MK)

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