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Ophthalmology

2015
122巻

緑内障患者での視神経乳頭周囲の血管偏位

Ophthalmology 122巻(7号)2015

Movement of retinal vessels to optic nerve head with intraocular pressure elevation in a child.
Alward WLM et al(IA USA)
Ophthalmology 122(7): 1532-1534, 2015
・眼圧が高い若年者では網膜血管の鼻側偏位が起こることが知られているが、視神経乳頭周囲の網膜血管は慢性のOAGでも発生する。
・この偏位するOAGでは視野欠損が急速に進展していた。
・症例は4歳の女児でステロイド誘発OAGである(眼圧30程度)。
・ステロイド白内障手術を2年後に受けたが眼圧は30を超え、乳頭陥凹拡大が発生。
・血管の網膜上から乳頭上への移動も見られた。
・右眼にロトミー、左眼にAhmed移植手術を受け、2週間後の眼圧がコントロールできた時点では、血管は元に戻ってきた(黄矢)、血管が狭小化した(図)。(TY)

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