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Ophthalmology

2018
125巻

トーリックIOLの軸ずれ:AcrysofとTecnis

Ophthalmology 125巻(9号)2018

Comparison of the rotational stability of two toric intraocular lenses in 1273 consecutive eyes.
Lee BS & Chang DF(CA USA)
Ophthalmology 125(9): 1325-1331, 2018
・Acrysof toric ReSTOR(n=626)とTecnis toric Symfony(n=647)で、角膜輪部の血管でのdigital marking systemを用いて行った手術後の軸ずれを検討した。
・術日の遅くか、翌朝に散瞳検査を行って軸ずれの測定を行った。
・5度以内の軸ずれはAcrysofでは91.9%、Tecnisでは81.8%で有意差があり(p<0.0001)、10度以内ではAcrysof:97.8%、Tecnis:93.2%(p=0.0002)、15度以内はAcrysof:98.6%、Tecnis:96.4%(p=0.02)であった。
・平均軸ずれ度はAcrysofは2.72度(95%CI=2.35-3.08)、Tecnisは3.79度(95%CI=3.36-4.22)で有意差があった(p<0.05)。
・Tecnisでは反時計回りのずれが多かった。
・再手術による軸補正はAcrysof:1.6%、Tecnis:3.1%であったが、有意差はでなかった。
・Tecnis TIOLが回転しやすい理由は不明だが、術中のOVD除去時などでも反時計回りに回りやすく、アクリル素材そのものの問題やハプティクスの幅や角度、デザインも関与している可能性がある。
・光学系とハプティクスとの接合部はTecnisではAcrysofよりもかなり固く、この影響もあるだろう(TY)

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