眼科JOURNALトップ > Ophthalmology > 線維柱帯切除後の篩板の形状変化

Ophthalmology

2018
125巻

線維柱帯切除後の篩板の形状変化

Ophthalmology 125巻(11号)2018

Long-term shape, curvature, and depth changes of the lamina cribrosa after trabeculectomy.
Kadziauskiene A et al(Lithuania)
Ophthalmology 125(11): 1729-1740, 2018
・112例118眼の線維柱帯切除を行ったPOAGを対象として、篩板の形態(grobal shape index:GSI)、水平(N-T)と垂直(S-I)曲率半径、篩板深度(LCD)を調べた。
・LCのGSIの値は後方凸の-1、対照的な鞍馬型の0、前方凸の+1まで値づけされた。
・平均のLS GSIは術後12ヶ月までの早期は有意(p=0.02)に+に偏位しており、LC曲線も水平、垂直共に有意(p<0.003)にフラット化していた。
・LC深度は術後6ヶ月まで急速に低下し、全経過にわたり有意に浅くなった(p<0.001)が、28例では最低1回、深くなることがあった。
・LC深度がより浅くなった例の方が深くなった例よりも有意に眼圧下降が得られていた(p=0.002)。
・GSIの+偏位は、IOP低下が大きく(p=0.007)、NFLの厚み減少が少なかった(p=0.003)。
・若さとIOP低下は、LCが浅くなること、N-T曲線がフラット化することに相関していた。(TY)

過去のアーカイブ