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Ophthalmology

2018
125巻

視神経乳頭ピット黄斑症の経過報告

Ophthalmology 125巻(11号)2018

Optic disc pit maculopathy. A two-year national prospective population-based study.
Steel DHW et al(UK)
Ophthalmology 125(11): 1757-1764, 2018
・新規に発生した視神経乳頭ピット黄斑症ODPMについて、英国の毎月の監視システムを利用して調査した。
・年間74例の確実な新規症例があった。
・これは200万人に対して年間1人発生の頻度である。
・このうち、このうち70例を調査し、1年後の経過が追えた症例は68例である。
・男女比は丁度35:35例(50%)で、平均年齢は35歳(3-82才)、Baseline視力は1.2からHMである。
・43例(61%)で網膜下液SRFがあったが、網膜内液のみは27例(39%)であった。
・SRF例は視力が悪かった。
・OCTを1年間追えた53眼では、10例(19%)は悪化、9例(16%)は改善した。
・直後に手術を行ったのは15/70(21%)で、その後の1年以内に更に10例が手術を受けた。
・手術例の19/25(76%)で1年後に解剖学的に成功し、15例(60%)で0.8以上の視力が得られた。
・SRF例では視力に関して手術を受けた優位性は少なかったが、直後に手術を行った場合は経過を見た後の手術よりも有意に視力は改善していた。
・手術例は全例PVDを起こしているが、ILM剥離、視神経乳頭縁のLK、ガスの使用は優位性がみられなかった。(TY)

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