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Ophthalmology

2019
126巻

小児期のLensectomyはシュレム管のサイズ低下に関連する

Ophthalmology 126巻(2号)2019

Childhood Lensectomy Is Associated with Static and Dynamic Reduction in Schlemm Canal Size
A Biomechanical Hypothesis of Glaucoma after Lensectomy
Moritz C. Dnaiel et al (UK)
Ophthalmology 126(2): 233-241, 2019
4際から16歳の健康な小児(50名)と過去にLensectomyを行ったもの(48名)を対象
24名は片眼のみLensectomyを行い僚眼は健常眼として解析し、健常眼124眼(右59眼、左65眼)とLensectomy眼72眼(右39眼、左33眼)を調査
72眼中34眼は緑内障と診断され、18がんで手術あるいはレーザーを行っている
前眼部OCTを用いてSC,TM, Iridocorneal angle(ICA)を2.5D(40cm)と15D(6.5cm)の調節負荷をかけて調べた
結果
調節負荷をかけると水平SC距離が長くなるが、Lensectomyを行った患者では調節負荷ありなしともに健常眼と比べて短くなっていた
SC Cross-sectional area(CSA)は調節時に増加するが、最大調節負荷時のLensectomy群は減少していた
サブグループ解析で、緑内障となった群と健常群を比較すると、
緑内障群で水平SC距離は-0.081mm、CS CSAは0.395mm2小さかったが、緑内障でないLensectomy群と健常群では差がなかった
IOL眼と無水晶体眼での比較では、水平SC距離、垂直SC距離、SC CSAの調節負荷時は差がなく、安静時では垂直SC距離、SC CSAでIOL眼の方が大きかった
調節負荷時の毛様体厚の変化には有意差はなかった
Lensectomy後、調節負荷によるSCの伸展が減少することが緑内障と繋がると考えられる(MM)

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