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Ophthalmology

2022
129巻

戸外活動による近視予防効果

Ophthalmology 129巻(11号)2022

Time outdoors in reducing myopia. A school-based cluster randomized trial with objective monitoring of outdoor time and light intensity.
He X et al(China)
Ophthalmology 129(11): 1245-1254, 2022
・上海の24校で、6歳から9歳の-0.5D以下の生徒6295名の右眼を対象として戸外活動が近視進行に与える影響について検討した。
・戸外活動時間は、1群2329名ではCtrl群より+40分、2群1929名では+80分として2年間調査した。
・戸外時間と戸外の光量は腕に付けた器具で測定した。
・2年間の-0.5D以上の近視化はCtrlでは24.9%、1群では20.6%、2群では23.8%に起こったが、Ctrl群で補正すると、1群では16%、2群では11%に発生していた。
・1群では-0.84Dの近視化と0.55mm眼軸長延長、2群では-0.91D、0.57mm、Ctrl群では-1.04D、0.65mmであった。
・戸外活動時間と光量は1群では127±30分/日と3557±970lux/分、2群では127±26分/日と3662±803lux/分、Ctrl群では106±27分/日と2984±806lux/分であり、1群、2群間には差はなかったが、Ctrl群より有意に多かった。
・5000 luxでの120-150分の戸外活動あるいは、蓄積光量が60万-75万luxでは、近視化の発生リスク比(IRR)を15%~24%減らす事ができた。(TY)

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