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Ophthalmology

2022
129巻

習慣的なコーヒー摂取はPOAGのリスクを上げる

Ophthalmology 129巻(9号)2022

Habitual Coffee Consumption Increases Risk of Primary Open-Angle Glaucoma
A Mendelian Randomization Study
Xi Li et al. Ophthalmology 129(9):1014-1021, 2022

・カフェイン摂取は糖尿病、いくつかの癌、パーキンソン病、アルツハイマー病と逆相関の報告があるが、眼圧に関してはさまざまな報告がある。
・既報では、コーヒー摂取者の方が眼圧が高く、緑内障のリスクが高くなるという報告が多いが、
・Blue Mountains Eye Study: 健常被険者を対象として習慣的なコーヒー摂取と眼圧には関係性がない
・日本のスタディ:コーヒー摂取者の方が眼圧が低い
・というものもある。
・UK Biobankのスタディでは遺伝的素因が強い場合、コーヒー摂取量が多いほど眼圧上昇、緑内障の頻度が高いと報告されているが、人口レベルでは相関は見られなかった。(昨年11月の勉強会で紹介 Ophthalmology 128(6),2021)・メンデルランダム化を用いて、ヨーロッパ人を対象として、コーヒー摂取と関連する遺伝子を同定 POAGのリスクを評価
・結果
・独立した遺伝子多型とPOAGとの関係
・コーヒー摂取(カップ/日)と関連する遺伝子多型        6  OR 1.241
・コーヒー摂取(多いvs 少ない/なしと関連する遺伝子多型    3   OR 1.155
・UK Biobankのコーヒー摂取量と関連する遺伝子多型       35  OR 1.727
・いずれにおいてもコーヒー摂取とPOAGが関連していた(MM)

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