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Ophthalmology

2022
5巻

緑内障と女性の生殖因子

Ophthalmology 5巻(5号)2022

The Association of Female Reproductive Factors with Glaucoma and Related Traits
A Systematic Review
Kian M.M. et al, Ophthalmology glaucoma 5,628-647: 2022
・女性の生殖因子 (初経年齢、出産回数、経口避妊薬 (OC) 使用、閉経時年齢、および閉経後ホルモン (PMH) 使用) と眼圧 (IOP) または開放隅角緑内障 (OAG) との関連をまとめた。
既報
・エストロゲンは緑内障において神経保護的な役割を果たしている可能性があり、エストロゲン欠乏は機械的、血管メカニズム両方を介して緑内障ダメージに寄与すると考えられている。
・房水産生・流出経路に影響・調節、高眼圧の動物モデルでエストロゲン補充によりRGCロスの予防、一酸化窒素活性を上げ血管の緊張を介して視神経の血液還流を増加させる。
結論
・含まれる研究のバイアスリスクは高いものの、
・・OCの使用期間が長いほどOAGのリスクが高くなる可能性あり
・・自然閉経の年齢が若いほど、OAGのリスクが高くなる可能性あり
・・PMHの使用はIOPの低下と関連している可能性あり。とくにエストロゲンのみのタイプのPMHはOAGリスクの低下と関連している可能性あり。(MM)

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